どうも、賢治です。
女性の母性本能をくすぐることが恋愛では大切だとよく言われます。
確かにこれは本当のことで、実際、女性に意見を聞いても母性本能を上手にくすぐる男性に弱いと言う人は多いです。
ただ、母性本能をくすぐることの意味を誤解している人が多いのは問題ですね。
モテない男性に多いのですが、女性は母性本能をくすぐる男性に弱いと聞くと、「甘えればいいんだろう」と安直に考えてしまいがちです。
しかし、ただ女性に甘えてばかりいては、モテるどころか鬱陶しい奴だと思われるだけでしょう。
よっぽどの美形でもない限り、女性に甘えていればモテるなんてことはありません。
年の差カップルで女性の方が男性より年上の場合、はたから見ると「甘えて彼女の母性本能をうまくくすぐったんだろう」と思ってしまいがちですが、そうとも限らないのです。
そう思って年上女性に甘えたところで、恋愛対象とすら見てもらえないのがオチでしょう。
女性は年上の男性と付き合う傾向が多いですが、それは年下の男性を頼りなく感じているからです。
それなのに年上女性に甘えてしまっては、守ってあげたいと思われるどころか、鬱陶しいだけの頼りない奴と烙印を押されることになってしまいます。
母性本能くすぐるとは、単に甘えるのとは違うことを最初に覚えておいてください。
甘えるから母性本能がくすぐられるのではない
母性本能のそもそもの意味を考えてみると、自分の生んだ赤ちゃんに対して女性が抱く本能的な愛情であることはわかりますね。
では、なぜ赤ちゃんに母性本能を感じるのでしょうか。
もちろん自分がお腹を痛めて生んだ子だからですが、赤ちゃんは自分一人では何もできないからです。
お腹が空いても一人じゃご飯も食べられませんし、トイレだって行けません。
当然ですよね。
赤ちゃんは言葉も話せないし、自分で立って歩くことすらできません。
お母さんに泣いて訴えることしかできないのが赤ちゃんです。
お母さんはそんな赤ちゃんに対して、「私がいないとこの子は生きていけない」と感じ、無償の愛を注ぐわけですね。
赤ちゃんが可愛いというのは当たり前の感情です。
母性本能をくすぐられるのはそこではなく、「私が赤ちゃんを守らないといけない」という使命感からくるものが大きいのです。
大人の男性が女性の母性本能をくすぐる場合も同じことで、甘えるのではなく、「この人には私が必要」と感じさせることが肝心なんです。
赤ちゃんのことを考えてみてください。
赤ちゃんは泣いているか寝ているか、もしくはおっぱいを飲んでいるかですよね。
お母さんに甘えているわけではありません。
赤ちゃんは赤ちゃんなりに本能的に生きるための行動を行おうとしているのです。
赤ちゃんはお母さんに甘えようなどといったしたたかな感情は持っていません。
そこを勘違いして女性本能をくすぐるために女性に甘えれば良いと思っているのであれば危険です。
つまり、甘えれば女性の母性本能をくすぐることができるという考えは間違いだからです。
完璧な男はモテない
女性の母性本能をくすぐるには、女性に「この人には私が必要だ」と思わせることです。
ただ、赤ちゃんと違って大人の場合、「私がいないとこの人は生きていけない」とまで思わせるというより、「私がこの人の助けになっている」と思わせる感じですね。
甘えるというより必要な部分は女性の助けを乞う、頼るということです。
たとえば、仕事上ではあなたの方が立場も年齢も上だとしても、ある部分では女性に対して「あなたの助けが必要だ」「この点では自分はあなたに敵わない」という姿勢で接することで、10歳も20歳も年下であっても女性の母性本能をくすぐることができるんですね。
モテない男性は、女性の前ではついついカッコつけてしまいます。
女性にいいところを見せようと思って、「何でも知っている」「何でもできる」と自分の方が能力があることをアピールしようとします。
完璧な男を振舞うことができたらモテるはずと思っているのでしょう。
完璧な男を演じることで、女性から「○○君ってすごい~!カッコいい~!」と尊敬されてモテると思っているのでしょう。
残念ながら、これは逆効果です。
自分の能力をアピールしてくる男性は逆に「器が小さい男」などと思われて軽蔑される可能性の方が高く、残念ながらその必死感がかえって女性に余裕の無さを感じさせてしまうのです。
話を戻しますが、仮にあなたの方が何でもできるのであれば、女性としては「この人に私は必要ない」と思ってしまいやすいです。
そういった意味もあるので、無理に完璧な男を演じようとするのではなく、頼るべきところは女性に頼ってしまえばよいのです。
時には弱みを見せてもよいでしょう。
単に甘えん坊のように女性に接するのではないことはわかりますね。
何でもかんでも女性に頼っていたらただの頼りない甲斐性なしの男だと思われるだけですから、なるべく自分がリードしようとしつつも、ある部分では素直に女性に頼るというのがいいでしょう。
だいたい男性でも女性でも完璧に見える人はあまりモテないものです。
男女逆で考えてみればわかりますが、何でも一人でできる完璧な女性に対して「俺が守ってやらなきゃ」と思うでしょうか。
たいていそういう完璧な女性は、たとえ美人でも男性から敬遠されているでしょう。
女性も男性に対して同じように感じるものですから、完璧な男を振舞おうとしてもモテることは少ないわけです。
だからといって、甘えてばかりでは「一人じゃ何もできない使えない男」と恋愛対象どころではなくなります。
このさじ加減が母性本能をくすぐるコツと言ってよいでしょう。
では次に、これらのことを踏まえて、女性の母性本能をくすぐるポイントを紹介します。
40~50代の中年男性がときどき20代ぐらいの若い女性と付き合っていることがありますが、そういう男性は意識的か無意識的か上手に母性本能をくすぐっているものです。
モテる男は上手にギャップを見せる
女性はギャップに弱いと聞いたことはないでしょうか。
実はギャップこそが母性本能をくすぐるのに効果的なのです。
たとえば、仕事は完璧なのに、ふだんの会話ではどこか抜けたところがあったり、屈託なく子どものように笑ったり、といった表向きの表情とは違う一面を上手に見せることができれば、女性はそのギャップに母性本能をくすぐられて、たとえ年上の男性に対してでも「かわいいな。私が守ってあげたいな」と思ってもらえます。
ここでポイントなのは、仕事はちゃんとできるということです。
仕事はできなくて子どもっぽいことばかりしているようでは、ギャップにはなりませんよね。
いつもはできる男なのに、ちょっとミスしてしまったり、そのことでへこんでいたりというように、ふだんと違う弱い部分を見せるからギャップになるのです。
女性と二人きりの時だけそんな弱い姿を見せることができれば、「この人は私を頼りにしてくれている。私が助けになってあげなきゃ」と母性本能に強く訴えかけることができるでしょう。
食事やデートなど二人きりで会えるようになれば、このギャップはさらに好印象につながります。
「ふだんはしっかりしていてみんなからも頼られているのに、私と二人きりの時には甘えたり弱みを見せたりする」と感じてもらえれば、「この人には私がいないと…」と愛しく思ってもらえるようになるでしょう。
また、弱さや頼りなさだけでなく、時折子どもっぽさを見せることも効果的です。
よく少年の心を持った人に魅力を感じるという女性がいますが、そのことです。
とはいえ、小学生がそのまま大人になったような男性だと、単に「子どもっぽい幼稚な人」となってしまいますから、別に幼く振舞う必要はありません。
女性の言う少年の心とは、好奇心旺盛で何でも一生懸命取り組む姿勢と言ってよいのではないでしょうか。
仕事でも趣味でも一生懸命に打ち込んで食べることも忘れてしまうなどという姿ですね。
恋愛にも手を抜かず、一生懸命女性のために考えたり行動したりする男性は、変にスマートにそつなくこなす男性より愛おしく感じてもらえるものです。
時にはストレートに自分の気持ちをぶつけるのも大切でしょう。
こう考えると、意図的に母性本能をくすぐるのはそう簡単ではありません。
しかし、少なくとも「母性本能をくすぐるには甘えればいい」という勘違いは正せたと思いますから、間違ったアプローチの仕方で女性に鬱陶しいと思われることはなくなるはずです。
「なるほど!今まで母性本能をくすぐるという意味を間違って解釈していた」と、あなたが気づくことができれば幸いです。